脳腸相関活性療法

腸は第二の脳。

 

“セカンドブレイン”

 

という考え方が注目されています。

 

なぜ、腸がセカンドブレインなのでしょうか。

 

腸には脊髄神経と同じ数の神経細胞数があり、​血流量自体も豊富にあるためです。​腸以外に同じ数の神経が分布している臓器は他にありません。

 

​また、​腸は感染症に対して免疫細胞の基幹臓器であることから脳への信号を送ることなく独自で防疫し、​免疫機能として働くことが知られています。​

 

腸管には多数の迷走神経、​脊髄求心性神経が存在しており、​迷走神経は感覚神経・​運動神経の一つであり、​脳の延髄から伸びてきて、​食べ物を飲み込む嚥下運動や声を出すための声帯の運動、​耳介後方の感覚などに関係しています。

 

腸は迷走神経を介してダイレクトに脳と繋がることで綿密なネットワークを形成しており、 脳と腸は互いに相関関係にあることから脳腸相関と呼ばれます。

 

また、 腸内細菌が酪酸、 GABA、 ポリアミンなど、 生理活性物質を産生することが知られており、 短鎖脂肪酸の一つである酪酸が抗うつ作用を持つ効果が期待されています。